自分の場合
最近"The blood of Astra"という曲を書いた。
俺の体に流れてる血の一滴までもアストラの血で「死ぬまで俺は音楽をやるよ、死んでもするかも」という意思表示のつもりなんだ。
だから何となく歌詞も「遠くに行ってしまう…」的な感じになってる。
でもさ、音楽ってのは自分の分身だから作品を残すってのは自分そのものの記録を残すって事だと思うんだよね。
感性や性格が脳から発生しているとすれば、その脳は物質であり、遺伝情報から設計されていて、成長過程で脳細胞の枝が育ち、その電気的な行き来でその人の特性が決まると思う。
その性格や感性に沿って芸術作品はその人の内側から、音楽であれば主に手や喉を通して外に出てくるのだと思う。ここでも腕や喉のハードウェアが関係してる。
練習して微細なコントロールやスピードを身につけた筋肉や脳と指を繋ぐ神経の発達なんかも肉体の分野だ。
だから作品というのは、脳という肉体でイメージされた音楽が俺の手や喉を通して、それに忠実な形で「体の外へ出す」って作業の終着点だと思う。
例えばこの曲の頭のリフは夜中に「やっぱロッカーは夜の孤独が良いよな!」みたいな気持ちでギターをガシガシ弾いてる時に思いついた。
アクセントの位置を「その時、一番気持ち良く鳴っている感じ」で固定して出来た。
メインのサビは一人で散歩してる時に空を眺めていたら思いついた。
急いで家に帰ってギターを弾いて音メモをとった。
しかもこのメロディは最後の部分だけ代理コードが入ってて、これは多分音楽の勉強をそれなりにしないと身に付かない感覚のはずだから、そこには俺の「音楽に対する学習は大切」という考え、性格が行わせた努力の結果が入ってる。違う性格ならここはきっと違ってた。
なんか「遠い感じ」のメロディだからそんな歌詞が合うだろうなと思った。
俺は宇宙が好きだから宇宙っぽいアイディアはすぐに採用だ。
録音するときもこだわりがある。
適度にノイズやプレイに荒さや揺らぎを入れるようにしている。
どんなにテクニカルになってもロック魂は忘れたくない。
まあ、俺はそんなにシュレッダーってわけでもないけど、綺麗に弾き過ぎているテイクはボツにすることもある。
他にもこだわりは沢山あるんだけどそれはまた別の機会に書こうかな。
あ、あと録音しているときは独り言が多い。
監督はもう一人の俺自身だけど、「いやいや~、まだいけるよね!? そんなもん?」とか言いながらやってる。
俺A「もう無理、やめてぇ・・・このテイクで良しにしよう」
俺B「は? ここダメじゃん? 出来るまでがゴールなんだけど、これ出来てないよね?」
俺A「くそ、もっと良いフレーズが思いついちゃったよ・・・あそこやりなおしたくねぇ」
俺B「え? 思いついたならやらないとベストになんないよ? 出来るまでがゴールだよ? え?弾けない? じゃあ、練習すればいいじゃん? 今日中には無理? じゃあ、明日出来るようにすれば? 別に一週間かけたって良いんだし、出来るまで終わんないよ。」
って感じwww
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